TECHNOLOGY
蔵ラボの家は、特定メーカーの製品で揃えるのではなく、オープンソースのソフトウェア Home Assistant と、Matter などの国際標準の通信規格の上に組んでいます。メーカーを問わず機器を選べるので、意匠に合うものを選んで空間に溶け込ませ、すべてを 1 枚の画面にまとめられます。判断は家の中のサーバーで行うので、暮らしの記録も外に出ません。ここでは、その考え方と裏側のしくみをご紹介します。
Home Assistant × Matter × 生成 AI
INVISIBLE
センサー機器は多機能のものを選んで数を抑え、ラタン扉の造作家具、アタのカゴのなかへ。これらの自然素材は電波をよく通し、隠れていても繋がります。意匠に溶け込ませる工夫です。
この部屋だけで 7つ / 家全体では 約 90 台
DASHBOARD
ACTUAL DASHBOARD / 鎌倉山ショールームで実際に稼働している画面
家の今を 1 枚で。上段に時刻・天気・いまの電力・誰が在宅か。その下に空調(エアコン 4 台と除湿器)、照明 23 灯、シェード、玄関の鍵と窓の戸締まり、7 つのシーン。ふだんは眺めるだけで、手で動かしたいときもここから。
電力会社のスマートメーターに直結。いま使っている電力と今日の推移、日ごとの積み上げを表示し、ここ 7 日の平均と比べて「ふつう」「多め」を示します。
間取り図の上に、どの部屋に人がいるか、どの明かりが点いているか、温度はいくつかを重ねて表示。センサーの様子を「場所」で確かめられます。
玄関のセキュリティカメラの映像と、人や車の検知記録、カメラ本体の設定まで。ドアベルと猫の見守りは、それぞれ別の画面にあります。
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このほかに、ミュージック、からだ(睡眠・体重)、ロボット掃除機、ドアベル、猫の見守りなどの画面があり、合わせて 20 を超える画面になります。約 90 台の機器、1,400 を超える管理ポイントが、同じ考え方で並んでいます。
蔵ラボの家は、住む人が画面を触ることを前提にしていません。人感センサー、温湿度センサー、スマホの位置情報、時刻 ── さまざまな「気配」が集まって、照明・気候・戸締まり・メディアが自ら動きます。
ダッシュボードはその振る舞いを 観る ため、そして好みに応じて 手で介入する ためのもの。普段の暮らしで触る必要は、ほとんどありません。
かつての 「リビングのテレビをつけて」「シェードを閉めて」── 命令調の対話は、もう必要ありません。AI スピーカーの進化で、家は気を遣わない一言で動きます。
ソファに沈みながら 「映画見たいな」 と呟けば、Netflix が立ち上がり、シェードが下り、照明がゆっくり落ちる。家が意図を汲み、空間がそのまま シネマモード へ切り替わります。
オープンソースのソフトウェア Home Assistant と、国際標準の通信規格 Matter で組んでいます。新しい機器が登場するたびに、蔵ラボが検証して追加できます。特定メーカーに縛られず、長く使い続けられる家です。いまショールームでは IKEA · Philips Hue · Panasonic · Aqara · SwitchBot · SmartWings · DAIKIN · Sonos · Bose · WiiM · JVC · SONY · Reolink · Roborock · Amazon · Google · Apple · Oura · eufy · RATOC Systems · Home Assistant ── 21 社のメーカーの機器が、1 つの画面に同居しています。
ダッシュボードを表示するタブレット(オプション)は玄関やリビングの壁面に設置可能。外出先からお手持ちのスマートフォンでも操作できます。
Home Assistant を核に、蔵ラボが選んだ機器と設定で組んだ家全体のしくみを、蔵ラボでは KURA Platform と呼んでいます。図の 7 つは、機器と Home Assistant を結ぶ通信の経路です。その上で話される「共通語」が Matter や ECHONET Lite で、共通語を持つ機器はそのまま繋がります。たとえば DAIKIN のエアコンは Wi-Fi の上で ECHONET Lite を話し、電力会社のスマートメーターは Wi-SUN の上で ECHONET Lite(B ルート)を話します。共通語を持たない機器も、Home Assistant が話し方を知っていれば繋がります。その数は、いま 1,400 種類以上です。
LOCAL FIRST
クラウド型のスマートホームでは、センサーが人を感じてから、その合図がいったんインターネットの向こうへ行って戻ってきます。灯りがつくまでに一拍の遅れが出て、それが毎日続くと、人は待たずにスイッチへ手を伸ばすようになります。
蔵ラボの家は、その判断を家の中のサーバーで行います。合図が外へ出ないので、部屋に入った瞬間に灯ります。センサーとセキュリティカメラの記録も、そのサーバーの中に留まり、外には出ません。
センサーが感じたことは AI スピーカー → クラウド → AI スピーカー と往復してから、少し遅れて灯ります。回線が止まれば動かず、暮らしの記録はクラウドに残ります。
センサーが感じたことは 家の中で処理され、入った瞬間に灯ります。クラウドを往復しないので遅れがなく、センサーの記録も家の外に出ません。
回線が切れても、照明・空調・シェード・センサーの自動運転は続きます。止まるのは外出先からの操作と、音楽配信などクラウドを使う機能だけです。サーバーもセンサーも、造作や内装の中に納めます。
NEXT STEP
ご相談の窓口は、お立場によって分かれています。いま動いているのは工務店・設計事務所さま向けの KURA Smart で、個人のお客さま向けは 2027 年の本格展開に向けて準備中です。